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2016年11月15日
2016年11月15日(火)「港区思春期こころのケアネットワーク会議」オープン講演会にて、経営本部スタッフの鎌田悠香子がお話をさせて頂きました。
テーマは「若者の自殺を考える~子どものSOSに対して大人としてできること~」。オープン講演という形で、私が子どもの頃に感じていたことや周りの同年代の子の声などを僭越ながらお話させていただきました。
私個人として印象に残ったのは、福祉や教育の現場で 「ご家族もどうしていいのかわからない場合が多い」 という声でした。子どもを支えたいけれど、支え方がわからないこの支え方でよいのかわからないなど、親後さんや教職員の皆さまも悩むことがあるかと思います。
思春期であれば、子どもからのレスポンスが薄くて何に悩んでいるのかもわからないということもあると思います。私自身もSOSが出せない子どもでしたし、親や先生に自分から相談をした記憶はあまりありません。今でこそ、何も言わない子どもで家族は理解するのに大変だったろうなと振り返ったりできるのですが、当時は大人に相談するという選択肢がそもそもなかったような気がします。今回、教育や福祉の現場で活動する方々とお話をさせていただいて、「支える力」「支えを求める力」両方の大切さを実感しました。
子どもが勇気をもって発したSOSを大人が受け容れられなければ子どもはSOSを発信すること自体を諦めてしまいます。でも、助けを諦めてはいても、こころのどこかで「自分に気づいてほしい」「わたしを見てほしい」と願っています。
私はそのサインは必ずどこかに現れていると感じています。しかしながら、そのサインは非常にわかりづらいものである可能性も高いです。大人は大人で、仕事もあるし、家事もあるし、忙しくて余裕がないときもあります。それでも、子どもを見つめる時間を1日のうち、少しでももっていただけたらなと思います。家族だけではなく、周りの大人が見てくれていることを子どもはきっと感じてくれるのではないかと思います。
ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。
日時:平成28年11月15日(火)14:30~16:3015:30~16:30はネットワーク会議になります。 (講演への質疑応答を含む情報交換会)場所:みなと保健所 5階会議室