Light Ring.マガジン
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悩みを受け止める「支え手」こそセルフケアが必要
日本に住む15〜39歳の若者の死因第1位は自殺であり、厚生労働省では子ども・若者の自殺や孤独・孤立の防止に「ゲートキーパー」の存在が不可欠として、ゲートキーパーの養成を注力事項として掲げています。当法人では、これまで多くのゲートキーパー(私たちはゲートキーパーの方を「支え手」と呼んでいます)に接してきた経験を生かして、厚生労働省が行うゲートキーパー養成のための取り組みにも参加してきました。
その一環として、厚生労働省が2024年3月に公開した「ゲートキーパー養成研修用テキスト(令和5年度作成)」の内容を監修させていただきました。中でも32ページに記載されている「セルフケア」は、後回しにされてしまいがちですが大切な習慣だと我々は考えています。
定期的なセルフチェックで自分の状態を把握しよう
身近な人の相談に長く乗っていると、次第に自分自身のメンタルや体に不調が現れることも少なくありません。例えば、自分と他者の境界があいまいになりがちで、話を聞いているうちに相手のつらいことを自分の問題のように錯覚し、心身に影響が出ることがあります。
そこで、全ての支え手のみなさんに活用していただきたいのが「セルフチェック」です。普段の生活の中で、自分自身の変化に気づくのは意外と難しく、不調を感じたとしてもつい「まだ大丈夫」と考えてしまうので、下にあるチェック項目を用いて定期的に自分自身に目を向けてみてください。
セルフチェックリスト






こころと体の健康のために「セルフケアリスト」の作成を
いかがでしたか? セルフチェックを通じて意外な自分の変化に気づいたら、セルフケアを試すチャンスです。
しかし、改めて「セルフケア」と言われると、何をしたらいいか分からない方も多いのではないでしょうか。不調があると、何が自分の気分を高めてくれるか思い出しにくくなることもあります。日頃から自分がどんなことでリフレッシュできるか、セルフケアリストを作っておくこともおすすめしています。

このように、セルフケアにも効果的なやり方やコツがあり、知っていると自分自身にも第三者にも目を向けやすくなります。当法人では、支え手の皆さんが悩みを抱える人を健全に支えていくために、このようなセルフケアの重要性、テクニックもお伝えしていきます。