これまでの事業
※ 今後の社会情勢に応じて再開可能性あり
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子ども・若者を身近で支えた経験を社会に役立てる
「聴くトモ」スタッフ養成講座
「聴くトモ養成講座」は、精神科医や臨床心理士、公認心理師など若者支援の専門家から、専門家に相談する前の初期支援力(ファーストエイド)を学ぶプログラムです。講座受講後、聴くトモ試験に合格した方には、1年間「聴くトモスタッフ」として、子ども・若者のこころを支える現場に携わっていただきます。
聴くトモスタッフの活躍の場
- カフェ聴くトモでの相談業務
- TwitterなどSNSでのオンライン相談業務
- Light Ring Timeやソーシャルサポート力養成講座でのファシリテーション
本講座は、子ども若者自殺対策オンラインコミュニティボランティア養成講座に移行しました。
誰かを支えることで社会の役に立ちたい方
プログラム内容
聴くトモ養成講座の実施期間は5日間です。1~3日目は 講義を受けていただき、4日目 に筆記・実技試験と面接、5日目にオリエンテーションを行います。以下の知識・スキルの向上を目標に、講座を通して、「聴くトモスタッフ」として活躍していただくための力を伸ばします。
- 基礎知識
不安障害や自傷行為など、思春期・青年期に特有の心の症状や病気の基礎知識を学ぶ - 傾聴支援技術
支えることに悩む若者が傾聴力を育むための着眼点やアドバイス力を身に付ける。 - 仲間や専門機関の活用方法
支えることに悩む若者をサポートできる他の専門機関の特徴や繋ぎ方を知る) - スタッフ力
聴くトモ活動に求められる「Light Ring Time」「ソーシャルサポート力養成講座」の実務運営力を身に付ける - 課題の改善
スタッフとしての課題を把握し、日常生活で改善できるよう取り組む
上記のほか、初対面の悩みを持つ若者と心を通わす雰囲気づくりや、苦手な人とのコミュニケーションのコツ、対立感情や否定感情を上手に取り扱うコツなど、「聴くトモ」になる前に必要なコミュニケーションスキルも学びます。
参加条件
- 養成講座に通える男女(大学生/社会人 20代推奨。)
- 養成講座修了後の1年間、月1回~ボランティアスタッフとして関わる事が出来る方
- 現在、精神疾患を患っておらず、日常生活を不自由なく送ることが出来る方
※講座は全日程、参加必須となります。ただし5日目に限り、4日目の試験に不合格だった方は含まれません。
※若者支援のボランティア活動を1年間行える方を対象にしています。個人学習のためのお申し込みは受け付けておりません。
推奨条件
ソーシャルサポート力養成講座、Light Ring Timeにご参加いただいたことがある方
人数
20名
聴くトモ養成講座修了生の声
3期聴くトモ ながやんさん
聴くトモ養成講座に参加する前は、他の人と上手く話せるか、どんな人がいるのか、自分なんかが「聴くトモ」としてちゃんとやっていけるのか、などが不安でした。でも、実際に参加してみたら、雰囲気は良く、「悩みを話す」ということが最初から前提で許された空間、という感じがしました。自分が精神的にしんどいときにも、それをわかってくれたり、共感したりできる仲間がいる、と思えたんです。
Light Ringで出会った人たちは、みんな優しい方や、思いやりのある方ばかりで、安心できました。養成講座を受けてから1年半経ちましたが、聴くトモは緩い雰囲気もあり、無理して続けてきた感じはせず、気づいたら1年半経っていたように感じます。
講座の参加者さんと同じ目線で、同じ「支えの仲間」という意識で対峙することができたおかげで、あまり深く思い悩むことはありませんでした。仲間が助けてくれたり、仲間から学びを得ることも多く、毎回楽しんで参加できているなぁと思います。また「誰かのために力になりたい」という人が集っていて、自分も頑張ろう、と毎回力をもらっています。
自分は自信が持てないタイプで、聴くトモになってからも、その点はずっと変わりませんでした。しかし、参加しているうちに、徐々に「自分は自分のやり方でいいのでは……!」と思えるようになり、自信につながってきたように感じています。
それは、講座を通して「支えに正解はない」「傾聴スタイルはみんな違っていていい」ということを学び、「自分には自分なりのいいところがあるのかもしれない」と、少しずつ感じてきたからだと思います。それから、自分だけで誰かを支えようとするのではなく、他者に頼ることの大切さや、自分自身が精神的にも健康でないと、誰かを支えることはできないということを学びました。
「自分なんかどうなってもいいから、人のためになりたい」と思っていた時期も以前はありましたが、それでは良くないのだと知ることができました。
4期聴くトモ うっちぃさん
一生懸命理解しようと耳を傾けること、ただそこに存在しているということは、まさに「聴くトモ」に必要な資質なのだと思います。他者の話を聴くことには、自分が今まで知らない何かや専門性が必要なのではないかと気負っていましたが、講座を思い出すと、参加者さんや聴くトモさんとの楽しい会話、みなさんの笑顔や真剣な表情が浮かんできます。
聴くトモ養成講座の日程は、前半(1、2日目)と後半(3、4日目)の間隔が空いていたので、一度復習したり、休憩する日を持つことができたのも良かったです。
「人に寄り添うこと」には、すんなりとした答えがあるわけではありません。しかし、こんな風にうまくいかなかった、ちょっとできたかもしれない、こういう伝え方や支え方もある、と知識や体験を共有できたことで、自分の支え方を肯定できるようになりました。
Light Ring.の考える「支え手」に必要な4要素「セルフへルプ・寄り添う・聴く・つなげる」を具体的に学ばさせていただき、自分一人で考えていたときよりも、選択肢が目に見えて広がったと思います。
ご協力いただいている先生方
聴くトモ養成講座実技編主任講師
井原くみ子先生

資格
生涯学習開発財団認定 マスターコーチ資格
国際コーチ連盟 プロフェッショナル認定コーチ資格
CTIジャパン 応用コース終了
株式会社コーチ・トゥエンティワン シニアクラスコーチ
経歴
大学では社会福祉を専攻した後、身体障害者療護施設にて保母として勤務しながら、実践を通してカウンセリングマインドと心のケアを学ぶ。結婚により子育てに専念した後は、末子の幼稚園入園を機に営業職に就き、13年間、お客様の話を聞くことに徹した営業スタイルで成果を上げてきた。
2001年:プロコーチングメニュー活動を始める
2002年:株式会社コーチ・トゥエンティワンにて、コーチを育成する業務(クラスコーチ)にも関わり始める
2004年:生涯学習開発財団認定 プロフェッショナルコーチ資格取得
2006年:国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ資格取得、CTIジャパン応用コース終了、生涯学習開発財団認定マスターコーチ資格取得
2007年:株式会社コーチ・トゥエンティワン シニアクラスコーチ
コーチングセッション時間は計4,000時間を越え、個人・企業契約含めて400人以上のコーチングセッション経験がある(2010年2月現在)
理事兼聴くトモ養成講座知識編主任講師
森田麻登先生

資格
臨床心理士
神奈川大学心理相談センター カウンセラー等、多くの場で活躍中
コメント
専門家だけに自分の心の健康を任せるのではなく、自分と身近な人のメンタルヘルスを可能にしようとすることに、一般の人であるLight Ring.が、危険かもしれないけれども、それでも取り組んでみようとする姿勢に心を動かされた。専門家の力を活かして、手助けしようという意識が働いた。
専門家だけではメンタルヘルスの分野の対応に限界があることを感じている。社会的に間違わないように、活動の方向や内容を調整していくことで、一般市民がセルフケアを広げることを自分の仕事の1つだと思い、支えている。