これまでの事業
※ 今後の社会情勢に応じて再開可能性あり
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身近な人の悩みを支えたい“あなたの居場所”
Light Ring Timeは、身近な人を支えたい人たちが悩みや経験を共有する「支え手同士のシェアタイム」です。Light Ring Timeでは、友人や家族など、身近な人から受けた悩み相談への対応方法や支える自分自身の気持ち、状況を見つめ直す機会から、今よりさらに自分を大事にしながら悩みを打ち明けてくれた相手の役に立てるコミュニティを運営しています。専門機関へ繋ぐ視点も踏まえて、私たちと“身近なサポート”を一緒に考えていきましょう。

本プログラムは、こころの病の予防を目的にしたコミュニティ事業でしたが、自殺や孤独・孤立、うつなど、よりリスクの高い層に視野をおいたringS支え手居場所事業およびオープンチャット事業に移行し、日本の子ども・若者の深刻な社会課題に注力する運びとなりました。
自分の支え方が合っているかわからない方
同じ立場で相談できる仲間がほしい方
第二部:日常で使える傾聴トレーニング/ 「支え手」のためのワールドカフェ
プログラム内容
Light Ring Timeのプログラムは二部構成になっています。第二部は「日常で使える傾聴トレーニング」と「支え手のためのワールドカフェ」を交互に運営しています。
第一部 「支え手」報告タイム
Light Ring Timeに参加しシートを見返すと、「支え手」としてどのように相手の役に立っているか、どう変えたらもっといいかに気づけます。普段自分の行っている、大事な人に対する「支え方」について振り返ります。
第二部 日常で使える傾聴トレーニング
傾聴力のミニ講義を実施し、ワークを通して参加者さん同士で互いの「聴く」力を磨いていきます。傾聴トレーニングによって、次のようなスキルを身につけることができます。
聴き手として
傾聴に挑戦することで、普段の聞き方との差を実感する。
自分の無意識のクセや伸ばしていくべき強みを知る。
話し手として
悩みを打ち明ける気持ちの難しさや葛藤を、疑似体験により知る。
オブザーバーとして
傾聴を客観的に観察することで、話を聴く際に気をつけるべき点を理解する。
聴き手の強みを見つけようとすることで、人の長所や魅力を見つけ出す力を伸ばす。
あなたの傾聴スタイルを、聴くトモスタッフが個別にチェックし、自分だけではわからなかった聴く上での「強み」や「課題」を明らかにします。実践的な体験から、新しい悩みに応える「答え方」や「聴き方」を伸ばすことができる時間です。
第二部 「支え手」のためのワールドカフェ
身近な人から悩みを打ち明けられた時、「あの時こう答えれば良かったかな……」など、後悔をしたことはありませんか?
「支え手」のためのワールドカフェでは、友だちや家族など身近な人を支えている方だけが抱えうる悩みを取り上げ「思いがけない人から相談された時、どう対応する?」などをテーマに、日常生活で活かせる支援技術や考え方を学び合います。参加者の皆さんと一緒に、新たな「ヒント」を学べる点が特徴です。

Light Ring Time参加者の声
第21回参加者 まゆこさん
Light Ring Timeに参加したきっかけは、高校時代の先輩がSNSで宣伝しているのを拝見したことでした。始めは、何となく面白そうだなーという印象を受け、興味を持ちましたが、開催日時を見たところ予定が合わず諦めていました。すると先輩から、また2カ月後に同じワークショップが開催されると連絡をいただき、とりあえず行ってみようと思い申し込みをしました。
申し込んだ当時は、日常生活で特別支えている相手が思いつかず、いざワークショップにうかがっても、周りの皆さんのようにお話しすることが無いのではないかと、少し不安に思っていました。ですが、申し込んでから2カ月ほど時間があったので振り返って考えてみると、少し心当たりのある話が1つ2つ思い浮かび、このことについて相談してみよう!と決めて、当日のワークショップにうかがいました。
実際にうかがってみると、皆さんが全員、特別に誰か支えている相手がいらっしゃるというよりは、普段友だちから相談を受けた時の話などをされている方もいらして、そんなに構えて来なくて良かったのだと少し心が緩みました。全体の雰囲気としても、人数が少ないこともあり非常にアットホームで、スタッフの方々もすごく親身に話を聞いてくださり、気さくに話しかけてくださって、とても居心地が良かったです。
ワークショップを通して、今まで相談を受けていることについて人に相談したことがなかったので、自分がどう感じているか、その相手をどう思っているかを初めてはっきりと自覚することができました。また、周りの方々から「まゆこさんの思いは伝わっていると思いますよ」とか「その人をそれだけ支えたいと思って、関係を持ち続けていることがすごい」などというお言葉をいただき、すごく自信になりました。
全体を通して一番強く感じたことは、実際に相手を支えられているかどうかも大事ですが、まずは相手を思う気持ちを大事にし、そのような気持ちを持てる自分を誇りに思うことも必要ということでした。そしてこれからは、もう少し相手に自分の意見をはっきりと言ってみよう!という思いになりました。また機会があれば、ぜひ参加させていただきたいです。
第22回参加者 よしさん
私はLight Ring Timeに参加してみて、Light Ring.は全ての人を見据えて活動している団体なのだと気づきました。
「自殺予防対策」と聞くと、どこか自分とは関係がないと思ってしまうかもしれませんが、Light Ring.の自殺予防対策は、「大切な人をどのように支えていくか」と言い換えることができると思います。
この世に生きている人で全く悩みがない人はいないはずです。しかし、全ての人が自分の悩みを自己解決できるわけではありません。その結果、多くの人が自分一人の悩みだけでなく、誰か大切な人の悩みも抱えて生きていくことになります。
ですが、私たちのほとんどは人を支えるスペシャリストではありませんし、人の悩みを抱え込めるほど器用でなく、余裕もないかもしれません。Light Ring.はそんな周りに居る大切な人を守りたいけど、どうすればいいか一人で考えている人々と、一緒に考え向き合っていくことを目指している団体だと感じました。
一見、遠回りに思えるかもしれない、悩みを抱えた人の「支え手」側をサポートすることによって、Light Ring.がカバーできる「悩みを抱えた人々」の数は増えていくと思います。Light Ring.がサポートする支え手が、自然と自殺を草の根から予防する仲間となるような雰囲気や仕組みができているように私には見えたからです。
最後になりますが、Light Ring Timeに行く前は少し緊張しました。けれど、全くそんな必要はなく居心地の良いやさしい時間でした。Light Ring.スタッフの方々、参加者の皆さま、ありがとうございました。
Light Ring.の活動が続くことによって思いやりの輪が広がり、全ての人へと支えの手が届く日が来ることを願っています。